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- 1.軽い
- 桐材の比重は国産木種の中でも最も小さい。 だから、持ち運びがとても良い。 この軽さは他の木材と比べ数段も違います。
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- 2.柔らかい
- 柔軟性、弾力性に富んでいる。 加工がし易い。 打ち傷等は蒸気をあてることで復元。 傷がつきやすいですがそれは欠点だけではないはずです。
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- 3.熱が伝わりにくい
- 手や足で触れたとき冷えや熱を直接感じにくい。 だから椅子、床材等、いつも触れるものなら心地よい。
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- 4.湿度を一定に保つ
- 桐は湿気を吸収することで、湿度の高低を緩和する力が高い。 だから、桐箱のような密閉された状態のところに入れておくものは、外気の湿気や乾燥の影響を受けにくいのです。
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- 5.虫がつきにくい
- 桐の抽出成分の中には昆虫を寄せ付けない成分が多く入っています。 古くから着物の収納に桐箪笥が利用されてきたのは衣類の収納に適しているから。 着物だけではなくウールなどの衣類の収納も同様です。
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- 6.腐食に強い
- 大量のタンニン(防腐力が大きい成分)が含まれる。 だから、箪笥や、桐箱など長時間にわたり保存することに最も適している素材です。
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7.音響性に優れている
- 古代より琴等の楽器に使用されてきました。
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- 8.燃えにくい
- 桐の発火点は425℃で、杉の240℃、欅の264℃に比べ遥かに燃え難いことが実証されています。 火災などで有毒ガスが発生しません。
- 桐製品
- 桐箱は嫌湿性のものや、虫除けを必要とする品々の保管・管理に最適です。
- 熱伝導率
- 桐は、他の木材と比較すると熱伝導率が低いことから火災時にも強く、大切な中身を守ります。 二重構造により貴重品や古文書など長期保存し、災害からも品々を守ります。
- 日本製
- 職人の手仕上げによる『心』のこもった製品づくりにこだわり、安定した供給を目指しております。
絵画やその他の美術品の査定をお出しする上で作品のコンディションは重要な条件の一つであります。
状態が良好であり続けるためには少しの気配りが大切になってきます。
初夏のこの時季には青葉、風も心地よい頃で一年で最も過ごしやすい季節です。
しかし、美術品には屋内の高湿度と外気の過乾燥で必ずしも快適とは言えません。
この時季気候がいいのであまり心配させる方はいらっしゃらないでしょうが、しばしば高温乾燥が起こって美術品を傷めてしまうことがあります。
そこで美術品を守るためにはどのような保存方法が良いかご紹介しましょう。
美術品の保存にはパーフェクトな解答はないのですが直射日光を避け外気が入らない室内で室温度計を設置し、エアコンや加湿器でこまめに調節できる部屋が望ましいです。
少なくとも美術品を保管する時には、紙や木の箱に入れるだけでも急激な温度・湿度変化やゴミやほこり、虫に対してもある程度の効果は期待できます。
押入れや納戸に入れるにしてもできるだけ風通しのいい18℃~20℃、湿度50℃~60℃とされています。
価値ある美術品と共存していくためには、人間が美術品のコンディションを気遣ってあげるべきといえましょう。